研究課題/領域番号 |
26670941
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
佐久間 佐織 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (40399241)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 気道クリアランス / 経鼻吸引 / 技術教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ジェネラリスト看護師の気道クリアランスケアにおける教育プログラムを開発し、その有用性を検討することである。先行研究により、臨床看護師の経鼻吸引技術の向上に関する教育的介入の必要性が明らかとなった。また、慢性呼吸器疾患看護認定看護師12名により既存の気道吸引モデルの評価を行った結果、経鼻吸引で損傷しやすい部位である鼻腔、咽頭後壁の構造やカテーテル操作の感覚が実際とは異なっており、臨床での手技の再現性が不十分であることが明らかとなった。 そこで、平成28年度はジェネラリスト看護師が経鼻吸引技術を効果的に習得できることを目的としたシミュレータ教材を開発した。このシミュレータ教材は、1)3Dプリンタを用いて標準的な上気道の構造を再現し、鼻腔、咽頭後壁を通過する際のカテーテル操作の感覚を臨床に近づけること、2)カメラ・モニターの内蔵により、カテーテル操作の視認性を備えていることを特徴としている。このシミュレータ教材により、看護師が認識する解剖学的イメージとカテーテル操作の整合性をもつことができる。 3Dプリンタによる上気道の模型を試作した結果、とくに鼻腔の構造が複雑であり、臨床でのカテーテル操作感覚に近づけるために、3Dプリンタによる模型を作成するためのデータの調整が必要となった。現在データを修正段階である。今後は修正した上気道の模型をもとに、経鼻吸引シミュレータ教材を作成し、シミュレータ教材を用いたジェネラリスト看護師の経鼻吸引技術向上に関する教育プログラムを策定、実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ジェネラリスト看護師が経鼻吸引技術を効果的に習得できることを目的としたシミュレータ教材を開発中である。3Dプリンタによる上気道の模型を試作した結果、とくに鼻腔の構造が複雑であり、臨床でのカテーテル操作感覚に近づけるために、3Dプリンタによる模型を作成するためのデータの調整が必要となったため、計画より遅れている。現在、データを修正段階である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は平成28年度が最終年度の予定であったが、遅れていることから、研究期間の1年延長を申請した。今後は、修正した上気道の模型をもとに、経鼻吸引シミュレータ教材を作成し、シミュレータ教材を用いたジェネラリスト看護師の経鼻吸引技術向上に関する教育プログラムを策定、実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は、ジェネラリスト看護師が経鼻吸引技術を効果的に習得できることを目的としたシミュレータ教材を開発することと、シミュレータ教材を用いた教育プログラムを実施する予定であった。しかし、3Dプリンタによるシミュレータ教材に修正が必要となったため、計画より遅れた。教育的介入に至らなかったことから、残金が生じた。 計画では本研究課題は平成28年度が最終年度であったが、研究期間を1年延長することとした。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は、経鼻吸引シミュレータ教材を作成し、これを用いた教育プログラムを策定、実施する予定である。3Dプリンタによるシミュレータ教材の作成、教育プログラム実施に伴う参加者への謝金、交通費に使用する予定である。
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