研究課題/領域番号 |
26670944
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研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
菅田 勝也 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (20143422)
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研究分担者 |
大西 麻未 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)
渡邉 敦子 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (10568398)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 看護師 / 継続教育 / ナースプランナー |
研究実績の概要 |
看護師の継続教育プログラムを様々な角度から企画し、実施・評価することを職務とするナースプランナーに求められる能力について、前年度に行った認定看護管理者対象の郵送調査とAmerican Nurses Credentialing Center (ANCC)及びANCC認定プロバイダーユニットである大学看護学部でのインタビュー調査で得られたデータをさらに詳細に分析し、その結果に基づくディスカッションを行って、ナースプランナー養成プログラム案を作成した。ナースプランナーの役割と機能は、1)教育ニーズのアセスメント、2)教育計画の立案、3)教育プログラムの実施、4)教育プログラムの効果の評価の4つに分けられ、継続教育プログラムの企画・運営の責任と教育の提供プロセス全般にわたって積極的に関与する責務がある。郵送調査の結果から、2)と3)については回答者の30%前後が、一方、1)と4)については回答者の60%以上が、今後強化されることを期待していることがわかった。プログラム評価の理論にあるニーズ評価とインパクト評価については、平成26年度に実施した看護管理者に対するインタビュー調査でも課題とされていた。よって今回は、教育・学習に関する理論とプログラム評価の理論をベースにして、以下の内容を包含するプログラム案を作成した。教育・学習理論、成人教育論、経験学習、教育-学習プロセス、専門職の役割、専門職の倫理、クリティカルシンキング、データ分析、看護職の専門性、看護職の能力開発、キャリア発達、継続教育、生涯学習、教育計画、教授法、学習環境デザイン、ロジックモデル、プログラム評価の理論と方法である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度までに行った全国の認定看護管理者を対象とした郵送調査結果の詳細な解析を行い、また、米国の American Nurses Credentialing Center(ANCC) 及びANCCが看護師の継続教育期間として認定する大学看護学部でのインタビュー調査結果に基づいて、ナースプランナーの養成プログラム案を作成したが、研究の全般的遅れにより養成プログラム案試行の平成28年度内の実施が困難となり、平成29年度に実施することとした。
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今後の研究の推進方策 |
ナースプランナー養成プログラム案を試行し、プログラム受講者が施設部門・部署に及ぼした影響について調査する。
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次年度使用額が生じた理由 |
ナースプランナー養成プログラム案の試行に至らなかったので、そのために支出する予定だった費用が発生しなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
ナースプランナー養成プログラム案を試行するにあたって、講師と参加者に対する謝金・旅費、物品費、会場費等に使用する。
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