本研究の目的は、放射線治療を受けた乳がん患者の皮膚状態と血清酸化/抗酸化ストレス状態へ積極的にトマトジュース摂取が効果をもたらすかを明らかにすることである。放射線治療後1ヶ月間毎日トマトジュース(160ml)を摂取させた。皮膚状態の指標は皮膚表面温(SST)と皮膚水分量(SMI)とした。血清酸化/抗酸化ストレス状態を決める指標はd-ROMs とBAPであった。測定ポイントは、放射線治療開始時、終了時、治療1 ヶ月後、治療3 ヶ月後とした。トマトジュースを1ヶ月間摂取した後の治療3ヶ月後では皮膚表面温は上昇しているが、水分量も上昇していた。d-ROMs とBAPは測定期間を通して変化はなかった。
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