計画当初は米国のみで尺度の材料となるデータを収集する予定であったが、その後日米双方で収集することに変更となった。国内では、心タンポナーデに伴う心肺停止から蘇生に成功した対象患者1名にインタビューすることができた。 患者は心タンポナーデを発症していたと思われる期間、息苦しさや胸のつかえ、めまいなどを自覚していたが、いずれも特異的なものではなく、医療者も対応に苦慮していた。そのうちに自分でナースステーションに不調を訴えに行き、その後心肺停止に至ったが、そのことは覚えていないとのことであった。一連の中で、もっとも辛かったのは自分の苦しさを医療者にどう伝えればいいかわからなかったこととのことであった。
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