進行・再発の大腸がんの化学療法の一次治療としてオキサリプラチン(L-OHP)を用いた療法の有害事象として末梢神経障害が発症し、日常生活への影響が報告されているが、有効な治療等は確立されていない。大腸がん患者のL-OHPによる末梢神経障害へのM-Test(Motion-induced Somatic Response Test)の有用性の検討を行った。対象者15名、平均年齢61.1歳であった。M-Test実施前後の自覚症状は、しびれのおさまりが少し早くなった、手・足先が温かい、食欲が出てきた、睡眠がとれたなどであった。血液検査データ、皮膚表面温度、有害事象のGradeに著変はなかった。
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