子宮頸がん検診の継続受診に焦点を当てて、がん当事者のナラティブと科学的根拠を統合した統合的なエビデンスに基づくリスクコミュニケ―ションツールを開発することを研究目的とした。関連文献の検討の結果、子宮頸がん検診の再受診を妨げる要因は、個人レベルでは、子宮頸がんのリスクの捉え方、受診時の体験、受診の利便性が抽出され、対人レベルでは受診時の体験、環境レベルでは行政の施策や医療環境の整備が抽出された。これに配慮し、子宮頸がん体験者のナラティブエビデンスと科学的根拠を統合したコミュニケーションツールを開発し、専門家の意見から臨床における有用性を確認した。
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