血管内治療(EVT)前後での末梢動脈疾患(PAD)患者の身体活動量の推移について検討した。Fontaine分類Ⅱ度のPAD患者でEVTとEVT後に監視型運動療法を行った22例(男性17名、女性5名、平均年齢76.0歳)の入院中及び退院後3ヵ月後まで歩数を連日計測した。退院後3ヵ月に歩数が増加した者を歩数増加群(n=17)、減少した者を歩数減少群(n=5)として比較した。歩数増加群と歩数減少群のEVT前後の歩数変化率は歩数増加群で42.3%増加、歩数減少群で20.8%減少した。EVT後、身体活動量が減少する症例は高齢で、術前より歩行能力が低く、3ヵ月内での心血管イベント発生率が有意に高かった。
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