本研究の目的は、深部静脈血栓症(DVT)を予防用弾性ストッキング(GCS: Graduated Compression Stockings)の着用により生じた圧迫創傷の形態的特徴と発生要因を明らかにし、さらに個々の下腿の形状としわの状態、GCSの違いの調査から、GCSの選択の基準を含めた予防ケア基準を開発することである。過去の診療録より質的スケッチ法を用いて、創の形態的特徴を分析し、発生要因を抽出した。GCSの圧迫、しわが要因であること、個体要因では末梢循環障害と浮腫、ケア要因では観察不足と誤ったケアが要因として抽出できた。GCSの選択を含む皮膚障害(圧迫創傷)予防ケア基準の作成を行った。
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