Mテクニックを用いて我国のICU患者に対する臨床応用の可能性について検証した。 Mテクニックの効果に対する基礎的データとして、健康成人ボランティア12名、ICUで勤務する看護師42名、次に、ICUに入室予定である消化器および血管系の手術を受ける患者を介入群(20名)と非介入群(20名)に振り分けて検証を行った。マッサージにより、癒され感や満足感といった快の感情が高くなり、気分評価(VAS)では介入群で良い傾向を示したが、自律神経系の変動や睡眠感には差がなかった。ICU看護師21名のアンケート調査からは、長期入室患者や不安の強い患者への実施、せん妄予防としても取り組みたいとの回答が得られた。
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