研究課題/領域番号 |
26670968
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
三崎 直子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70209740)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 母乳育児 / γ核種 |
研究実績の概要 |
第1に、測定機器のメンテナンスと測定スキルのチェックを実施した。長期間使用していなかった器機の使用のため、メンテナンスが必要であったため実施した。また、連携研究者とともに機器の測定方法の準備とプレテストを実施し、サンプル量や必要時間等の測定方法について具体的に検討した。 第2に研究対象者および出産施設における協力者の確保のために出産施設の担当者へ研究協力を依頼したが、交渉が難航している。我々依頼者の側面からは、妊娠末期の時点で出産後に完全母乳育児かあるいは母乳が多い混合栄養となるであろう母子を研究対象としているが、依頼の時点ではまだ起こっていない出産の時期についての研究協力依頼であること、対象時期が出産施設を退院した直後の出産後1週間前後が1回目であり、家庭での育児生活に適応することに大変な時期であること、しかもその後も産後1か月、産後3か月と研究協力が長期間にわたること、その上γ核種測定に理解や興味が得られないことなどから、協力が得られていない。またA地域(むつ周辺地域),B地域(三沢・八戸周辺地域)については、研究者が常に協力してもらっている研究フィールドではないこと、弘前大学から遠距離であることから、出産施設スタッフとのコミュニケーションに難しさがあった。したがって研究方法の再検討が求められている。 第3に研究方法の再検討を行った。研究手順、対象者の選別および依頼等について再検討をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
第1に、研究目的および方法に沿った対象を見つけること、研究協力を承諾してもらうことに苦慮している。研究に協力してくれる対象者および出産施設を見つけることが困難であった理由として、妊娠末期の女性に対して、出産後1週間前後の時点で完全母乳あるいは母乳が多い混合栄養であった場合に協力してもらいたい旨の依頼であるが、出産がうまくいくのか、産後はどうなるのかわからない、γ核種の測定に理解や興味が得られないことの理由により、依頼交渉に対して承諾が中々得られていない状況である。特に、A地域(むつ周辺地域),B地域(三沢・八戸周辺地域)は研究者フィールドから遠距離であることから、協力施設とのコミュニケーションがとりにくい。 第2に研究方法の再検討が必要であった。研究対象者の確保が難航していることから、確保の方法を含む研究方法の再検討が必要である。 第3に測定機器のメンテナンスと測定スキルのチェックを行った。長期間使用していなかった器機の使用のため、メンテナンスが必要であった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の研究が計画通りに実施されていないことから、平成27年度の研究計画の変更が必要である。変更は3点である。 1点目は対象者の確保方法と対象者数である。対象者への依頼は、選別した対象者に妊娠末期と出産後入院中に説明をし、対象者の研究協力についての決断は出産施設退院時あるいは退院後とする。γ核種測定への理解や興味の不足については、十分、辛抱強く説明をする。対象者数についても、確実に縦断的にサンプルが得ることができる対象者のみとし、A地域(むつ周辺地域),B地域(三沢・八戸周辺地域)とC地域(青森・弘前周辺地域)からのサンプル採取数は合計で30母子とする。 2点目は、サンプル採取時期の変更である。1点目の研究対象者への依頼方法の変更から、サンプル採取時期を出産後2週間前後、産後1か月、産後2か月に変更する。 3点目として学会への研究成果発表は平成28年度以降に変更する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度は、研究対象者の確保が難航したこと、測定機器の調整および測定方法のプレテスト、具体的研究方法の再検討が余儀なくされたことにより、研究計画に沿った実施ができなかったために次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度は、研究対象者の確保手順と確保数、サンプル採取時期の変更を行い、研究協力者への謝金およびデータ収集のための経費に使用する。
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