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2014 年度 実施状況報告書

出産による心的外傷後ストレス症状測定尺度日本語版の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670971
研究機関筑波大学

研究代表者

杉本 敬子  筑波大学, 医学医療系, 助教 (50700548)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード研究人材ネットワークの構築 / 研究情報交換 / 翻訳尺度の特定
研究実績の概要

初年度である平成26年度は、情報交流と研究環境の整備を行なった。情報交流としては、出産による心的外傷後ストレス症状の影響を研究課題とする国内外の研究者たちと、国際助産学会、国際ウィメンズヘルス学会、日本助産学会、日本看護科学学会などの学術集会に参加し、研究課題に関する情報ネットワークの構築を目標に、研究者交流を行なった。その結果、日本では、出産以外のイベント(天災など)による心的外傷後ストレス症状を測定する尺度を使用した研究はあるものの、産後うつなど産後女性のメンタルヘルスとの関連研究を見据えた報告は確認されなかったのに対し、海外では、出産特有の心的外傷後ストレス症状を測定する尺度を開発し、産後うつ等の産後女性のメンタルヘルスに対する地域における学際的チームケアの介入研究に応用されていることが確認され、グローバルな視点での本研究の意義が確認された。一方で、研究者は、女性グループが主催する出産経験に関する勉強会の講師を務めるなどの活動を通し、本研究課題に取り組む医師や助産師等の実践家や、研究課題の研究やケアを求める、ピアサポートグループが企画する事業に参画するなどの人事交流を通じ、女性たちの生の声に耳を傾け、研究の意義を議論し合う貴重な機会を得た。ピアグループの女性たちは、海外の研究やヘルスケアの実際を積極的に学んでおり、本研究への賛同を得ることができ、重要な研究人材ネットワークを得ることとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度は、今後の尺度開発研究の過程が円滑に進められることを目的に、研究環境の準備として、本研究課題に取り組む研究者や実践家の人材ネットワークの構築に時間を要した。やや当初の計画よりは遅れてはいるが、研究協力者のめどがたち、翻訳する尺度の特定ができ、順調に進んでいると評価できる。

今後の研究の推進方策

研究2年目の平成27年度は、本年度に海外の既存尺度の中で、出産の影響をよりセンシティブに測定可能であると特定した英語版尺度を、文化的妥当性を考慮しながら日本語版に翻訳する。研究倫理委員会で承認を得た上で、表面内容妥当性を高めるため、コミッティーアプローチを用い、ピアグループの協力のもと、フォーカスグループ及びコグニィティブインタビューを実施する。研究3年目には、今年度、内容妥当性の保証を確保して翻訳した尺度の信頼性・妥当性の検証研究を予定している。

次年度使用額が生じた理由

翻訳する測定尺度の特定に、時間を要したため、測定尺度の翻訳使用料を翌年度に繰り越すこととしたため。

次年度使用額の使用計画

繰越金額は、予定通り、尺度の翻訳使用の謝礼として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Health promotion behaviors and postpartum depressive symptomatology in Japanese women2014

    • 著者名/発表者名
      Keiko Sugimoto, Susan Vonderheid, Chang Gi Park
    • 学会等名
      The 30th ICM Triennial Congress
    • 発表場所
      プラハ、チェコ共和国
    • 年月日
      2014-06-01 – 2014-06-05

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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