研究課題/領域番号 |
26670971
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
杉本 敬子 筑波大学, 学内共同利用施設等, 助教 (50700548)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 研究計画書 / 研究対象者 / コグニティブインタビュー |
研究実績の概要 |
2年目である平成27年度は、尺度の内容妥当性を保証することを目的に実施する、パイロットスタディーとしてのコグニィテブインタビューの研究の準備を2つの点で進めた。第1点は、コグニィテブインタビューの研究参加者を募る前の準備段階として、出産による心的外傷後ストレス症状(PTSS)を持つ女性たちの女性グループや支援グループとの関係づくりを行った。本研究の研究対象者を募ることが難しいため、このような支援グループの研究協力は重要となる。また、コグニィテブインタビューの研究デザインの精度を上げるため、コグニィテブインタビューを使用した尺度開発研究で、世界的に著名な研究者に、本研究の研究デザインを含めた研究方法の具体的な方策について、助言を得ることで、コグニィティブインタビュー研究計画書を立案するにいたった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では、研究対象者をインターネットを通して募集することを考えていたが、他の専門家や自助グループとのディスカッションを通して、プライバシーや守秘義務が確保できる方法で募集する方が、尺度の内容妥当性を確保することにつながるであろうという結論にいたった。このように、研究計画の方針を検討することに時間を要したため、研究の進歩状況は当初の計画よりも遅れるに至っている。
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今後の研究の推進方策 |
研究3年目の平成28年度は、コグニィティブインタビュー研究を実施し、内容妥当性を保証することによって、作成された日本語版尺度の信頼性妥当性の検証研究を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画書の修正に時間を要したため、測定尺度の翻訳使用料、研究参加者への謝礼、研究補助者への謝金、国際学会報告等の旅費に費やす予算を翌年に繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
繰越金額は、予定通り、測定尺度の翻訳使用料、研究参加者への謝礼、研究補助者への謝金、国際学会報告等に使用する予定である。
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