本研究では、出産による心的外傷後ストレス症状測定尺度日本語版を開発することを目的に、研究課題に関する人的ネットワークの構築、出産による心的外傷ストレス (Post-traumatic stress: PTS)の概念分析、日本女性に有効な尺度翻訳版の作成、翻訳版を使用した認知面接法の準備を行った。 結果として、日本でも欧米と同様に、PTS症状を抱えながら生きている女性の健康問題は深刻であるものの、日本の産後ケアは、産後うつや幼児虐待に焦点化され、PTS症状の予防やケアが不足していることが浮き彫りとなった。今後、本研究にて得た人的ネットワークを用い認知面接法を実施し、その結果を公表する予定である。
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