若年がん患者、中でも、我が国の罹患率第1位である乳がん患者に対する妊孕性温存支援看護ガイドラインの提案を試みた。まず、国内外の先行研究に関する文献レビューを実施した。若年乳がん患者には、潜在的な妊孕性に関するニーズと関心があるが、医療者からの妊孕性に関する情報提供は38%と十分ではない。海外では、そのような妊孕性看護支援の課題等が報告されているが、我が国においては現状は明らかではなかった。 そこで、がんと生殖領域の看護師の妊孕性看護支援の実践状況、態度、課題を明らかにし、若年乳がん患者への情報提供、意思決定支援に役立つ看護支援モデルの基盤を構築した。
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