目的:妊娠時から子育期の夫婦の心の変化を視覚的にとらえ、妊娠期から子育期にある夫婦への支援を検討する。方法:ライフライン・インタビュー法(LIM)を用いた個別的・半構造化面接。倫理承認を得た。対象:生後 1 歳までの子どもを持つ夫婦8組。結果:妊娠の判明やつわり、家族の死亡、引っ越しでは、夫婦の心の変化が一致。母親は自身の身体的変化、胎児や子供に関する事柄やこれに伴う心の変化が、父親は仕事に関とそれに伴う心の変化が描写され、夫婦の心の変化は不対応であった。結論:夫婦が子どもを育てるという共通の目的に向かいながらも、異なる思いも抱くということが、当事者の主観的体験の結果として視覚的に証明された。
|