妊婦のリラキシン量と骨盤の変化として超音波画像診断装置を用いて恥骨結合上端開角(PSA)を測定することで、妊娠中のリラキシン量と骨盤の変化の関係性を明らかにすることを目的とした。 まず、出産経験のない非妊娠女性を対象に、PSAの測定方法の検証を行い、PSAの測定の際は、恥骨上端部2点と恥骨結合が明瞭に見える部分を観察することで安定したPSA値が得られることがわかった。次に、妊娠初期から産褥1カ月までのPSAの変化とリラキシン量の測定を行った。妊娠時に骨盤連結が弛緩する原因としてリラキシンの作用が考えられたが、今回の調査ではPSAとリラキシン及び妊娠分娩経過との関係性は認められなかった。
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