研究課題/領域番号 |
26670986
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
服部 律子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授(移行) (70273505)
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研究分担者 |
名和 文香 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (30346241)
武田 順子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (90457911)
纐纈 なつ子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (10649289) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ハイリスク妊産婦 / 連携 / 助産師 / 切れ目ない支援 / 妊娠期 |
研究実績の概要 |
妊娠期からの切れ目ない支援を実現するため、医療施設の助産師と行政の看護職がそれぞれ「気になる母子」をどうとらえているか、について検討し参加者の認識を確認し、相互の理解を深めることにより岐阜県内における現代の母子が抱える多様化する課題に応じた関係機関の連携方法について検討を深めることを目的とした。その結果、『母の印象』として<真面目過ぎる>、<視線が合わない>、<表情が乏しい、笑顔がない>、<理解力やコミュニケーションに問題がある>、<自己評価が低い>があげられた。また『母の性格や態度』として<自分のことが語れない>、<問題を感じていない>、<考え方に柔軟性がない>のカテゴリーがあげられた。また『サポートを得られない』では、<支援を拒む>、<サポートを頼めない>、<夫の協力やサポートがない>、<夫の協力が得にくい>があった。『家族関係に関する問題』では、<住所が変わることが多い>、<家族関係が複雑>、<実母との関係に問題がある>があがっていた。他に『高齢初産の問題』『仕事との関係』『不妊治療後の妊婦』『精神疾患を持つ妊婦』『経済的問題のある妊婦』『予定外の妊娠』『DVを疑う』があげられた。また周産期における多職種連携については、「インターモデル」と言われる多施設多機関連携が有効であると言われている。インターモデルによる多職種多機関連携では、相互作用性は大きく、専門職相互の意思決定が重要になり、役割は重複することもあるがそれぞれに役割をもち、平等である。また異なるスキルを用いて専門職が協働することで、対象となる家族をサポートする実践である・ これまでの検討会をへて、切れ目ない支援のために、ハイリスクという認識を共有し、お互い音視点を学びながら、「気になる母子」についてのケース会議を開いていくことが必要であると考えられた。
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