研究課題/領域番号 |
26670987
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
赤松 恵美 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (30351943)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 浮き趾 / 浮き指 / PMS |
研究実績の概要 |
【研究目的】本研究では,女子大学生を対象にPMSメモリーの50項目を「浮き趾」(以下「浮き指」と示す)の有無で比較し,足底,足指の状況がPMSに影響することを明らかにする。 【研究対象・方法】研究対象は「浮き指」による靴の影響を考え,女子大学生とする。 「浮き指」の測定は,足底圧測定機器であるフットルック(フットルック社 日本製)を使用し,実測値を計測する。身体の重心動揺を考え,2回計測し,その平均値を実測値とする。PMSの症状に関しては,自記式質問紙にて調査する。月経に関する内容(初経年齢,月経周期等)と共に,痛みにおけるフェイススケール,PMS症状について質問する。 調査にあたり,注意しなければならないことは検者間の差異である。足底圧足底機器にて実測し,画像処理する際,数名が関わると検者間の誤差が問題となる。そのため,筆者本人のみで,計測,画像処理を行う。研究体制は筆者単独で行うものとする。 【研究の意義・重要性】 「浮き指」は靴の影響,歩行との関連,姿勢等が影響すると報告されている。「浮き指」のある者に腰痛,頭痛,肩こり等の身体症状が起こりやすいとマスメディアで報告されていることも多い。しかし,先行研究を見つけることができなかった。まず,不定愁訴と「浮き指」に着目した。その結果,「浮き指」のある者に不定愁訴が多いことがわかった。「浮き指」は単なる不定愁訴に留まらず,他にも影響を与えているのではないだろうか?不定愁訴の身体症状はPMSの症状にも類似する症状が多い。PMSとの関連が明らかになれば,「浮き指」防止の対策がPMS症状の軽減につながるかもしれない。「浮き指」の研究はPub Medにもほとんどなく,日本で報告されている先行研究も少ない。月経について,PMSの不快症状と「浮き指」との関連を報告した先行研究はない。これらの可能性を考え,本研究に着目した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書通り,文献検索,自記式調査用紙の作成は既に終了しており,実際に計測,調査中である。調査対象者は予定の半数以上実施している状況である。 現在の対象者数で,「浮き指」のある者にPMSの症状を訴える者が多く,有意差が認められている。PMSの項目においても,有意差の認められているものもある。 今後も対象者を増やし,同様に調査を継続する。
|
今後の研究の推進方策 |
【結果】 現時点での結果を報告する。「浮き指」のある者にPMSの症状を訴える者が多く,有意差が認められている。これらの調査は継続中であり,今後,対象者数を増やし,最終的な結果を提出する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度は旅費の経費がかからなかったため。 それよりもインク代に使用したため。
|
次年度使用額の使用計画 |
2015年は旅費に経費がかかる予定である。
|