本研究では、日本語を母語としない12人の母親にタブレット端末を使用してもらい、インタビューを行った。その結果、多言語によるデジタルテキストでは、日本語併記することが効果的だということが明らかとなった。また、専門用語が難しい母親にとって、日本人スタッフからの日本語による説明を聞きながら、母語で読むことによって、理解が深まっていた。動画では、視覚的に理解することができ、有効だと感じていた。母親の家族にとっても、日本の病院の様子を理解するために有効であるということが明らかとなった。一方で、産後に目を使うことを避けた方がよいと考える文化もあり、文化的な配慮も必要であることが分かった。
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