思春期に炎症性腸疾患(以下、IBD)を発症した子どもが疾患をどのように受け止め療養行動をとっているのか、親の支えをどのように認識しているのかを明らかにすることを目的に、思春期患者とその親にインタビューを実施した。所属施設とデータ収集施設の倫理研究委員会に申請し承認を得て実施した。IBDを発症した思春期の子ども5名(クローン病2名、潰瘍性大腸炎3名)の協力を得た。子どもは医師から受けた疾患に関する説明と関連させて自分の病気を受け止め、服薬、食事、症状の管理の療養行動をとっていた。親が常に気にかけ自分よりも早く体調に異常に気づき、疾患による日常生活への影響を最小限にしてもらっていると感じていた。
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