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2015 年度 実績報告書

高次脳機能障害のある子どもの学校生活への多職種協働支援

研究課題

研究課題/領域番号 26670994
研究機関東京医科大学

研究代表者

小室 佳文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20233067)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード小児高次脳機能障害 / 移行支援 / 継続支援 / 看護師 / 多職種連携 / 特別支援教育
研究実績の概要

本研究は、看護師が多職種と協働して高次脳機能障害のある子どもの学校生活を支援するための連携モデルを作成し、その中で看護師が果たす役割と具体的な支援内容を導く目的で実施した。平成26年度は高次脳機能障害のある小中学生の家族、子どもの通学する学校の教員、高次脳機能障害のある子どもの看護経験のある看護師に個別の面接調査を実施した。結果、子どもの復学に向けた支援の現状、学校生活における子どもの困りごと、親と学校の協力における課題、関わる専門職などが明らかとなり、復学後の継続した支援の有用性が示唆された。また、回復期の子どもに対する看護師の実践知が抽出された。情報収集では、高次脳機能障害支援コーディネーターによる子どもへの支援事例を共有する体制を確認した。これらの結果に基づき、研究者とリハビリテーション病院の看護師による検討グループ会議において多職種による連携モデル案と看護師用ガイドライン案を作成した。
平成27年度は、小児看護専門看護師のグループインタビュー、および、高次脳機能障害支援コーディネーター対象の個別の面接調査を実施した。検討グループ会議で検討を重ね3パターンの多職種連携モデルと「高次脳機能障害のある子どもの学校生活支援のための看護師用ガイドライン(回復期用)」を完成した。また、研究成果報告書を作成し、研究協力機関、研究協力者、全国全ての高次脳機能障害支援拠点機関、関係行政機関、日本小児総合医療施設協議会会員施設、家族会へ送付した。このうち医療機関には「看護師用ガイドライン(回復期用)」も送付した。
今後は、平成28年度~平成30年度の基盤研究(C)「高次脳機能障害のある子どもの学校生活への看護師用ガイドライン」において急性期からの看護援助を明らかにし、「看護師用ガイドライン」を作成、普及を図る。また、学校生活支援をコーディネートする専門職との看護師の連携のあり方を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 高次脳機能障害のある子どものリハビリテーション専門施設から学校生活への移行を支援する看護実践2016

    • 著者名/発表者名
      市原真穂、小室佳文、荒木暁子
    • 雑誌名

      日本小児看護学会誌

      巻: 25 ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Nursing Care for the School Lives of Children with Higher Brain Dysfunctions : Guideline for Nurses (-recovery period-)2016

    • 著者名/発表者名
      Kafumi Komuro, Maho Ichihara, Akiko Araki, Rituko Sasaki, Hiroki Matuoka
    • 学会等名
      9th International Council of Nurses International Nurse Practitioner / Advanced Practice Nursing Network (INP/APNN) Conference
    • 発表場所
      Hong Kong
    • 年月日
      2016-09-09 – 2016-09-11
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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