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2016 年度 実績報告書

手術を受けるてんかん患児に対する個別アレンジ可能なプレパレーション用教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26670997
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

坪川 麻樹子  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (10567431)

研究分担者 住吉 智子  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードてんかん / 小児看護 / プレパレーション
研究実績の概要

てんかん児の個別性のアレンジが可能なプレパレーション用教材の開発に向けて、看護師の意識下・無意識下にある内容の重みづけを明らかにした。その結果から、看護師が児に対して説明をするために重要であると思う項目、重要であるが難しいと思う項目について明らかにし、それをもとに異分野共同でプレパレーションツールのプロトタイプを作成した。
また、看護師への調査から、現象をより客観的に捉えていくための方略として、てんかん児の親の視点を通じて術前プレパレーションを捉えることが必要であると考え、母親への面接調査を実施した。
M-GTAを用い、分析対象者を「子どもがてんかんの手術を受けたことのある母親」、分析テーマを「わが子がてんかんの手術に向かう母親の思い・葛藤のプロセス」とした。概念とカテゴリーを生成し、その後ストーリーラインを作成した。
対象者は40~50歳代の母親8名で、患児は4~15歳であった。手術経験回数は1~4回であった。概念が17生成され、7つのカテゴリー、が抽出された。本研究の結果から、母親は発作がなくなることを望みながらも、後遺症の懸念があることで、手術代諾という重い意思決定を背負っていた。我々は、看護師は術前プレパレーションを、子どもの不安や恐怖を回避したいという思いで実施することをすでに報告している。今回、母親も同様に、子どもの不安や恐怖を親子間で心を響かせあいながら、回避したい気持ちでいることが明らかとなった。有効な術前のプレパレーションは、子どもの特性を捉え、母親の思いを汲み取り、実施することである。この研究結果を8月に学会発表する。今後は、子ども・親どちらの不安も軽減できるプレパレーションツールを検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] てんかんの手術を受ける患児に対するプレパレーション内容の検討ー看護師が無意識化で行う説明の重みづけと定量化ー2017

    • 著者名/発表者名
      坪川麻樹子 住吉智子 岡崎章
    • 雑誌名

      新潟医療福祉学会誌

      巻: 16 ページ: 21-29

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] てんかんの脳神経外科術前の患児の母親の思いに関する質的研究2017

    • 著者名/発表者名
      坪川麻樹子 野澤祥子 松井由美子 住吉智子
    • 学会等名
      日本小児看護学会第27回学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2017-08-19 – 2017-08-20

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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