子ども虐待予防のため、保健師によるハイリスクな母親の育児力を評価できるスケール開発を目的とした。初めに母親の育児力について文献検討を行った。次に保健師を対象としたインタビューでハイリスクな母親の育児力の評価の視点を明らかにした。その後、全国の保健師を対象に調査し、アセスメント情報となる項目を選定した。 有効数667を分析した。因子分析の結果、ハイリスクな母親の育児力のアセスメント項目として「子どもへの関わりとその感情」「育児が続けられる環境と続けようとする姿勢」「子どもに応じた育児の習得状況」「基本的日常生活の状況」「子どもを安全に育てるという認識と育児技術」の5因子38項目を選定した。
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