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2016 年度 実績報告書

フットケアとふまねっと運動を併用した高齢精神障害者への転倒予防プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 26671007
研究機関新潟大学

研究代表者

関井 愛紀子  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60436772)

研究分担者 清野 由美子  新潟大学, 医歯学系, 助教 (70737741)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード精神科看護 / 転倒予防 / 高齢精神障害者 / フットケア / ふまねっと運動
研究実績の概要

【目的】高齢精神病患者にフットケアとふまねっと運動を併用した介入プログラムを実施し転倒予防の効果を検証する.
【方法・結果】65歳以上で入院1年以上の精神障害者に介入前(①足指と爪の観察,②開眼片足立ち,③足指力測定,④Timed Up and Go 測定:以下TUG)の測定とフットケアを5か月間実施.1か月毎に上記①~④測定.対象者30名で男17名(56.7%),女13名(43.3%),主な疾患は統合失調症18名(60.0%),双極性感情障害7名(23.3%),65歳~69歳10名(33.3%),70歳~74歳10名(33.3%),転倒有7名(23.3%)転倒無23名(76.7%).肥厚爪12名(40%)が最も多く,足底部や足側面に胼胝・鶏眼が7名(23%).ふまねっと運動に18名が参加し3か月間週1回(計17回)実施.調査期間中2名の脱落があり28名(男14名,女12名)を比較.ふまねっと運動実施群14名(男6名,女8名)と未実施群12名(男8名、女4名)に対し,介入前の値と1か月後,2か月後,3か月後,4か月後を比較,ふまねっと運動群で開眼片足立ちおよびTUGで介入前よりも値が改善し有意な差が有った.(P<0.05)左右の足指圧では4か月後に値の改善が有り有意な差が見られたが他の期間ではなかった.
【考察】転倒経験の有無関わらず高齢精神障害者には開眼片足立ち・TUGの値から転倒の危険性が高まっていた.ふまねっと運動の実施で測定値が改善しふまねっと運動の効果が実証された.定期的に足や爪に注意を向ける日を設ける,週1回の運動で歩くことに意識が向き足を上げて注意しながら歩くことが歩き方の改善になると考える.
【結論】高齢精神病患者には定期的にフットケアとふまねっと運動とを併用した介入プログラムを実施することより普段の歩行への意識が高まり,歩き方が安定し転倒予防につながる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] フットケアとふまねっと運動を併用した高齢精神障害者の転倒予防2016

    • 著者名/発表者名
      関井愛紀子
    • 学会等名
      第23回日本精神科看護専門学術集会
    • 発表場所
      新潟県新潟市朱鷺メッセ
    • 年月日
      2016-11-26 – 2016-11-27
  • [学会発表] 転倒予防を考慮した高齢精神障害者の歩く力に関連した調査とフットケアの実施2016

    • 著者名/発表者名
      関井愛紀子
    • 学会等名
      第47回日本看護学会精神看護学術集会
    • 発表場所
      青森県青森市リンクステーションホール
    • 年月日
      2016-09-15 – 2016-09-16

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公開日: 2018-01-16  

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