• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

医療施設における高齢者看護の質評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26671019
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究

研究代表者

松井 美帆  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他, 教授 (60346559)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード質評価指標 / 高齢者看護 / 医療施設 / RAND/UCLA適切性評価法 / 実態調査
研究実績の概要

医療施設における高齢者看護の質指標候補について既に国内外で発表されている指標やガイドライン、先行研究のレビューを行い、17領域80項目の質指標候補を作成した。17領域は看護師情報5項目、患者情報3項目、包括的アセスメント3項目、意思決定5項目、清潔ケア5項目、口腔ケア5項目、栄養5項目、尿失禁5項目、排便ケア6項目、褥瘡予防5項目、疼痛マネジメント4項目、転倒予防7項目、せん妄4項目、認知症ケア5項目、アドバンス・ケア・プランニング4項目、身体抑制5項目、退院支援4項目であった。これらの質指標の適切性を検討するため、医療施設に勤務する老人看護専門看護師9名を対象に、RAND/UCLA適切性評価法による2回の質問紙調査を行った。1回目評価では中央値7以上の適切が80項目中78項目、4~6の中間が2項目、1~3の不適切は認められなかった。2回目評価についても同様に17領域80項目について評価を行ったところ80項目全てにおいて適切であった。
次いで、高齢者看護の実践状況を明らかにするため、医療施設に勤務する看護師101名を対象に無記名の自記式質問紙調査を行った。対象者の平均年齢は39.5歳、性別は女性が92%、経験年数は平均14.5年であった。看護師情報、患者情報を除く15領域72項目の実践状況について、「1全く行っていない」~「5よく行っている」の5段階で回答を得た。50%以上が実施していた項目は4項目、40%~50%未満は6項目、30%~40%未満は6項目、20%~30%未満は20項目、10%~20%未満23項目、10%未満23項目であった。実施率が高かったのは、患者の清拭を1日1回以上行っている65%、身体拘束を行う場合は文書で同意を得ている61%、低かったのは認知症の中核症状、BPSDのアセスメントを行っている5.2%、非薬物療法による疼痛緩和を行っている6%等であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 医療施設における高齢者看護の質評価指標の検討2017

    • 著者名/発表者名
      松井美帆
    • 雑誌名

      老年看護学

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      nasi

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 医療施設における高齢者看護の質評価指標の文献的検討2016

    • 著者名/発表者名
      松井美帆
    • 学会等名
      第36回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2016-12-10 – 2016-12-10

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi