医療施設における高齢者看護の質指標候補について先行研究のレビューを行い17領域80項目の質指標候補を作成した。老人看護専門看護師9名を対象にRAND/UCLA適切性評価法による2回の質問紙調査を行い、1回目評価では中央値7以上の適切が80項目中78項目、4~6の中間が2項目、1~3の不適切は認められず、2回目評価では80項目全てにおいて適切であった。次いで、高齢者看護の実践状況を明らかにするため、看護師101名を対象に無記名の自記式質問紙調査を行った。50%以上がよく実施していた項目は4項目、40%~50%未満は6項目で、清潔ケア、口腔ケア、身体抑制などで等で多く認められた。
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