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2014 年度 実施状況報告書

東日本大震災による精神科医療の崩壊とシステムの再構築:「語らい」による事例研究

研究課題

研究課題/領域番号 26671020
研究機関高知県立大学

研究代表者

中山 洋子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (60180444)

研究分担者 大川 貴子  福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード東日本大震災 / 精神科医療 / 災害看護学
研究実績の概要

本研究は東日本大震災よって壊滅状態に陥った福島県浜通りの精神科医療システムを再構築していくプロセスを「語らい」という方法を用いてその時々の状況を再現し、それを事例としてまとめていく事例研究である。本年度は、以下の点について実施した。
1.文献検討:東日本大震災における精神科医療に関する文献を収集して検討した。とくに福島県の原発事故と住民のメンタルヘルスに関する文献約200件を収集して分析し、原発事故が住民の生活に及ぼした影響について検討を行った。また、原発事故当時の被災地域の保健師や医療保健施設で働く看護師、関係職員等が体験したジレンマについて情報を収集し分析した。
2.<精神科病院(事例A)>:連携研究者、研究協力者と福島県における震災直後の状況についてふり返り、当時の研究者らが置かれていた状況や精神科病院の被災状況についての意見交換を行うとともにインタビューの方法について検討し、インタビューガイドを作成した。
3.<地域(事例B)>:被災地である相馬市、南相馬市の現地踏査を行い、震災を経験した医療保健従事者やインタビューの対象になる関係者と当時のことをふり返り、研究の打ち合わせを行った。また、分担研究者と震災直後から今日までの状況について時間経過に沿って明らかにしていく作業を開始した。
なお、本研究を進めるにあたって、研究計画書を研究代表者が所属する研究倫理委員会に提出して倫理審査を受け、承認を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

福島県における東日本大震災関連の文献は、本研究課題に関したものだけでも200件以上あり、その収集と内容の分析に時間がかかってしまった。そのために<精神科病院(事例A)>と<地域(事例B)>における「語らい」によるデータ収集の実施が次年度に持ち越してしまった。

今後の研究の推進方策

データ収集「語らい」の準備は整っているので、今年度のできるだけ早い時期に実施し、遅れを取り戻したい。

次年度使用額が生じた理由

データ収集が遅れたために、旅費の支出が予定より少なかった。

次年度使用額の使用計画

物品費(図書, 文房具, USBメモリ, ボイスレコーダー等)294,089円、旅費(国内・国外旅費)900,000円、人件費・謝金(データ整理のアルバイト料、研究協力者への謝金) 100,000円、その他(テープ起こし, 翻訳料, 会議費等) 200,000円に使用する計画である。

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公開日: 2016-05-27  

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