近年医療における安全問題が社会問題となり、看護基礎教育においても医療安全教育が重視されている。しかし公衆衛生看護学実習における事故発生の実態や具体的予防策については未だ明らかにされていない。そこで保健師教育および臨地・臨床実習における学生の医療事故防止に関する文献を広く検討し、公衆衛生看護学実習における事故予防ガイドライン開発に向け、今後取り組むべき課題を検討した。看護学生を対象とした医療事故防止研究より、公衆衛生看護学実習にも共通すると考えられる事故防止のための教育内容として、個人情報の保護と管理の方法、SNS利用ルール、感染症予防、対象理解などの充実が課題であると明らかになった。
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