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2014 年度 実施状況報告書

困難さを抱えた若者を対象とした移行支援プログラムの日本版質的評価基の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26671036
研究機関長崎大学

研究代表者

花田 裕子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744)

研究分担者 永江 誠治  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (50452842)
サンダース トッド  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (80701234)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード移行支援 / 若者 / メンタルヘルス / 質的評価基準 / サービスの質
研究実績の概要

本年度は、若者の移行支援プログラムの日本版質的評価基準開発の最大の参考資料となるCARF Stannderdsの翻訳の許可を正式に得るために、アリゾナ州ツーソンの本社にてCEOと面会して、研究計画の説明、日本版が完成した後の応用について説明を行った。また、これまでの研究者の里親たちへのインタビューおよび研究者が主催する、メンタルサポートグループでの実践との比較検討において、CARF Standerdが大部分活用されることがあっても無料で、日本の移行支援サービスの質的評価に使用することにも同意が得られた。CARF Stannderdからは、次のものを参考にすることとなった。① Community Transition ②Congregate Care ③ Foster Care ④ Group Home Care 。非常に膨大な翻訳となるため、業者に委託して段階的に翻訳をすすめつつ、里親インタビューのデータ分析も同時進行で進め、比較検討の準備を進めている。また、地域の若者支援の実態調査も学生とともに行い(別の研究プロジェクトとして)、検討資料として使用する予定である。今後は日本のグループホームの視察を行い、インタビューを実施する必要もある。日本のグループホームは、小規模養護施設として急速に増えてきているが、米国とは職員配置や生活環境などに違いがあることも考えられ実際に視察ができるよう、近隣の養護施設との連携を図っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遅れている最大の理由は、共同研究者が翻訳予定をであったが、専門性が高く医療・福祉・心理・コミュニティと多岐にわたり、翻訳の量も予想をはるかに超えた領であったことで業者に委託することで、質の担保を取ることにし手共同研究者ではなくなったことが大きい。予算上、本助成金以外の研究費も投入しているがすべての翻訳は最終年度にかかる可能性がある。翻訳が終了した部分から比較検討を始める予定である。しかし、CARFとの話し合いの中で、グループホームやコミュニティケアの質的評価基準も作成することにしたことで、日本のグループホームとのコンタクトが順調にとれているため、予定外に進んでいる準備状態である。

今後の研究の推進方策

今後は、翻訳を進めていくこと、できた部分からすでにあるデータとの比較、グループホームなどの訪問をして関係性を構築することが重要である。また、地域の若者支援のNPOなどとの連携を深めていくことも課題となっている。これらは、少しずつ進めているので、翻訳したものをともに検討していくことで日本にマッチした評価基準ができると考える。閉鎖的な施設や里親との関係形成にさらに尽力していく必要がある。

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公開日: 2016-05-27  

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