研究課題/領域番号 |
26671044
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
工藤 恵子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (60453958)
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研究分担者 |
大越 扶貴 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (90352632)
浦橋 久美子 三育学院大学, 看護学部, 教授 (70406015)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (40344064)
鈴木 晃 日本大学, 工学部, 教授 (20187701)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 見取り図 / 多職種連携 / 事例検討会 / 介護支援専門員 |
研究実績の概要 |
1年目、2年目に実施した各フィールド調査データに加え、追加調査を実施することで、非言語媒体としての見取り図の活用実態について明らかにした。積極的に見取り図を活用している団体やグループでは、見取り図を、家庭訪問によって把握した情報を職場の同僚あるいは多職種による事例検討会等の場で共有するため、一つのツールとして用いていた。また活用の施行を試みた介護予防教室参加の当事者、介護支援専門員や保健師等の事例検討会では、在宅生活のアセスメントにおいて見取り図を用いることは、当事者、関係者ともに有効であるとしており、おおむね良好な評価であった。 一方で、各都道府県の看護支援専門員研修担当者の調査では、事例のアセスメントの中で見取り図が意識されてはいるものの、何を見取り図としているのか、どのように活用しているのかは疑問が残った。研修で用いるアセスメントシートに見取り図記載欄があっても、研修会の中でその説明がほとんどないというのが実態であった。ヒアリング調査でも、見取り図は必要であるとしながらも、その作成に手間暇がかかるなどの理由で、実際の現場では活用に至らない状況が見受けられた。 一連のフィールド調査や見取り図の活用を試行する中で得られたデータをもとに、実務担当者が見取り図を活用する際に、どのように見取り図を作成するのかのヒントとして「見取り図の描き方」パンフレットを作製した。その普及については、これからである。 また多職種による事例検討会における見取り図活用については、見取り図があれば検討会が効率的、効果的に進められることが示唆されたが、その有効性の検証は今後の課題となった。
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