本研究は、発達の遅れ・発達障害を有する外国人小児の早期発見・早期支援モデル構築を目的とした。現状と課題を探るため10名の保健師を対象に半構成的面接調査を行い、その結果に基づいた自記式調査票を作成し241カ所の保健センターに配布し48ヵ所から回答を得た。乳幼児を持つ外国人母8名、療育施設に通う子どもの外国人母3名を対象に半構成的面接調査を行い、発達に関する情報収集について把握した。これらの結果から今後の課題として、外国人母子への保健福祉サービスの拡大、保健師の外国人母子への支援能力の向上、外国人母への子どもの発達・発達障害と保健医療福祉サービスに対する知識の啓発が明らかになった。
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