本研究は,スマートフォンを用いて使用者のコンテキスト(状態や状況)を認識することを目的とし,通常は入出力手段であるタッチパネルをセンサとして活用し,タッチ操作にあらわれる挙動からユーザのコンテキストを認識することを提案する.まず,それを実現するために,スマートフォン上でのあらゆるタッチ操作を認識するシステムTouch Analyzerを開発し,実際に100%近い精度で取得可能であることを示した.その上で,ユーザの操作形態を識別するアルゴリズムを提案した.最終的に,ユーザの指の長さ情報が分かれば,96.5%の精度で8通りの操作形態を識別できることを示した.
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