本研究は、微生物反応により酸化グラフェン(GO)をグラフェンへと還元し複合体化することにより、還元GOを電子供受の反応場として用いることで微生物の酸化還元反応を高効率に制御することを目指した。研究の結果、GOを反応場とした場合では、他の酸素材料に比べてバイオフィルム形成が促進されるとともに電荷移動抵抗が小さく静電容量の大きな電極複合体となり、これによって長期的に安定な電子供受反応が可能になることが示された。トランスクリプトーム解析の結果、通常の炭素材料に比べバイオフィルム形成に特化した代謝が行われていることが示された。
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