研究課題
若手研究(A)
本研究では、熱プロセスに係る不均一固相を対象とし、そこでの有機ハロゲン(塩素および臭素)化合物の生成機構解明を目的とした。改良した反応セルを利用した化学形態のその場観察により、炭素のハロゲン化機構を包括的に研究し得る系を構築した。他方、都市ごみ焼却飛灰や廃電気・電子製品野焼き土壌といった環境試料に対して、多岐に渡る有機ハロゲン化合物の定量分析を行い、未同定物質の割合、新規汚染質、生成経路などを明らかにした。加えて、熱プロセスでの生成・抑制に関与する材料の影響評価実験も行い、先行的な知見を得た。
環境化学、廃棄物工学、分析化学