摩耗金属あるいはアルカリ金属を添加したシリコンのブロモ化反応を様々な条件で検討した。すべてのサンプルが,摩耗金属あるいはアルカリ金属の有無に関わらず,臭化水素と反応した。全サンプルのブロモ化反応に対する反応性は向上することがわかった。また,ブロモ化反応によりシリコン中の金属成分は大幅に減少することがわかった。不純物の添加は,活性化エネルギーや反応性の改善をおこなえ,これは不純物の熱伝導性や表面の反応場の改善によるものと考えられる。これらの結果から,液成分を除いて,不純物がある城代でも,ブロモ化反応により廃シリコンからシリコンあるいはブロモシランを高純度で抽出できることがわかった。
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