研究課題/領域番号 |
26702001
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 一部基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 (2017-2018) 弘前大学 (2014-2016) |
研究代表者 |
板垣 史郎 札幌医科大学, その他部局等, 准教授 (00360925)
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研究協力者 |
丁野 純男
村上 学
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 認知症 / 糖尿病 / インスリン / 糖尿病性ニューロパチー / エアゾール型リポソーム |
研究成果の概要 |
本研究では、認知機能あるいは糖尿病に関する幾つかの知見を得た。具体的には、1)高血圧治療剤アンジオテンシン変換酵素阻害剤による空間認知記憶能改善効果、2)その効果に寄与すると考えられる脳内ペプチドの発見、3)2型糖尿病モデルラットGoto-Kakizakiラットが糖尿病性ニューロパチーに起因する慢性循環器疾患病態のモデル動物となる可能性の提唱、4)ジパルミトイルホスファチジルコリンを付与したエアゾール型リポソームを活用した、肺胞粘膜層の細胞間隙の拡大に伴うインスリン吸収の増加、である。
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自由記述の分野 |
健康科学、生活科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では、超高齢化社会の進行に伴い、認知症が大きな社会問題となっている。一例として、厚生労働省が実施した平成28年国民生活基礎調査において、認知症がはじめて介護が必要となった原因の1位となった。長らく1位であった脳卒中の占める割合が急速に低下している半面、認知症の占める割合は12年で倍増している。また、近年では糖尿病が認知症の危険因子であるということが広く認識されるようになってきている。 これらの背景から、本研究の成果は、糖尿病患者の健やかな老いに貢献する一助となることが期待される。
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