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2017 年度 実績報告書

核四極子共鳴を用いた可搬型不正薬物・偽造医薬品検知装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26702007
研究機関大阪大学

研究代表者

赤羽 英夫  大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (00552077)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード核四極子共鳴 / NQR / 二重共鳴 / 医薬品 / 不正薬物
研究実績の概要

結晶粉末(10~100 mg)を検出できる持ち運び可能なNQR装置の開発を目指し、平成28年度から引き続き、可搬型試作装置の開発を行った。 FPGA上にAltera社のNios II プロセッサを構築することで、PC制御が不要な小型NQR装置の試作をすすめ、NQR信号検出シーケンスの一つであるStrong off-resonance comb (SORC) シーケンスの実装を試みた。また、新たなNQR信号検出方法として、高速周波数掃引を用いたNQR装置の開発を進めた。高速周波数掃引を行うには、NQR検出に用いるプローブの共振周波数を送信周波数に追従する必要があり、これまで実現していなかった。共振周波数の自動制御は、目的の周波数において50Ωの抵抗とリアルタイムに比較することで行った。NQRプローブのインピーダンスが50Ωになると、目的の周波数においてリアクタンス成分がゼロとなり、プローブがその周波数数において共振していることを意味する。インピーダンスの比較にはブリッジ回路を用い、平衡状態からのずれを電流として検出することにより、NQRプローブのインピーダンスを50Ωに制御することに成功した。NQRプローブのインピーダンスの調整には、2つの可変容量ダイオードを用い、逆バイアス電圧を印加することで行った。その制御信号は、平衡状態のずれにより生じる電流を高速ADCで検出し、デジタル信号処理により摘出した振幅と位相情報から生成した。期間全体では、結晶粉末(10~100 mg)を検出できるNQR装置の開発を実施し、二重共鳴法を用いることによりNQR信号強度は、解熱剤であるアセトアミノフェンの場合 7倍、経口糖尿病治療薬であるメタホルミン塩酸塩の場合 17倍、医薬原料であるジエチルアミン塩酸塩の場合9倍にそれぞれ増加し、目標としていた100mgグラム以下での検出が可能となった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

29年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 両電源駆動D級アンプを用いた可搬型核四極共鳴装置の開発2017

    • 著者名/発表者名
      大田垣 祐衣, 須崎 滉平, 宮戸 祐治, 赤羽 英夫
    • 学会等名
      第78回応用物理学会秋季学術講演会
  • [学会発表] 可搬型 NQR 装置の高出力化2017

    • 著者名/発表者名
      大田垣祐衣, 須崎滉平, 宮戸祐治, 赤羽英夫
    • 学会等名
      第56回NMR討論会

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公開日: 2018-12-17  

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