本研究では、再生医療用足場への応用に向け、超高速ミー散乱増強光を用いて近赤外光照射による薬剤放出制御技術を創出することを目的とした。ゲスト分子内包カプセルの作製、フェムト秒レーザー照射をトリガーとする内包分子放出の実験実証、生分解性ポリマーの分解速度変化および相互作用物理探索を目的とした分析、三次元足場を想定した蛍光分子内包カプセルを含有した三次元構造の作製、そして、三次元構造へのレーザー照射により蛍光分子放出が増大することを実証した。以上より、生体組織への透過性が高い近赤外光の多光子過程を利用した内包分子放出方法を実現した。
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