本研究の目的は動力学解析可能な広範囲動作計測システムを構築することであった。この研究は代表者のこれまでの研究(MEMS慣性センサーを用いた広範囲動作計測装置の開発)に基づいて行われた。本研究は以下の3つのサブ研究で構成された(1:慣性センサーの性能改善、2:身体質量パラメータの推定、3:100m走への適用および結果の検証)。本研究を通して、衝撃力の小さい動作であれば、慣性センサーのデータから床反力を推定することが可能であることが分かった。加えて、COPの推定が測定誤差やモデリング誤差により難しいことが示唆された。開発された手法の長所は、キネティックデータを追加のセンサなしで得られる点である。
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