研究課題/領域番号 |
26704006
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 准教授 (80454768)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 英語教育 / 語彙学習 / 方略指導 / 自己調整学習 / 自己効力感 / コンピュータ適応型テスト / 質問紙調査 / 学習者要因 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,1) 語彙学習における自己効力感を高めるために,eポートフォリオを活用する方法を探り,2) 語彙学習の効果をより正確に測定するためのコンピュータ適応型診断テストを作成することにある。これまでの語彙学習方略研究では,自己調整学習の枠組みを利用することによって,学習者の自己効力感を高め,語彙知識の習得に役立つと考えられているため,本研究ではより細やかなフィードバックと可視化を行うことができるeポートフォリオを活用し,テストによって効果を測定することによって,より良い語彙学習方略指導モデルを構築し,外国語教育に資することを目的とした。
前述の研究目的を遂行するため,本研究1年目では,自己効力感を高める指導を行っている先行研究レビューを行い,実験計画を立て,パイロット・スタディーを実施し,実験計画の修正と改善を行った。また,今回の研究では,指導と評価の関連を図るため,テストや e ポートフォリオの作成とその活用方法も1年目で検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的どおり,第1段階(平成26年度前半)で自己効力感を高める指導研究のレビューを行い,自己調整学習指導研究や学習方略指導研究文献レビューによる理論的裏付けと,学習者に対する効果的な指導法を斟酌した。また,第2段階(平成26年度後半)では,eポートフォリオの選定とテスト・尺度開発を検討した。特に,研究テーマである eポートフォリオに関しては,語彙学習アプリケーションの開発に尽力し,公開できる段階になった。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施1年目を終わり順調に計画通り進んでいるため,今後は開発したアプリケーションを用い,英語語彙学習における自己効力感を高めるべく,活用方法をさらに検討していく。その中で,1年目の成果である e ポートフォリオやテストの改善を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究課題である「eポートフォリオとテストを統合したプラットフォーム」において,中心となるeポートフォリオとテストのオンライン・プラットフォームの開発を27年度の前半までで完了できるため,その開発費用が必要であった。そして,残りの期間は開発したプラットフォームの検証に当て,改善点を探ることに注力する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
eポートフォリオとテストのオンライン・プラットフォーム(アプリケーション)の開発は,すでに業者に依頼済みであり,予定通りに開発が進んでいる。もともと3年間の助成期間のうち,最終年(3年目)は開発したeポートフォリオとテストを使用し,その効果を検証する期間として考えていたため,その検証に時間をかけることができる。予算が少なくなる分,参加予定であった学会などが限られてくるが,出来る範囲で発表をし,その他の方法(論文,オンライン上での報告・広報)によって,成果を公表していくことが可能であるため,研究目的は達成できると考えている。
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