本課題では、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ用の狭帯域フィルター(NB926)を製作した。既存の狭帯域フィルター(NB921)と僅かに中心波長が異なり、この対を成すフィルターのデータが輝線銀河の三次元分布を描くために必須である。すばる戦略枠サーベイデータを用いて、輝線銀河の大規模構造、光度関数を描き出した。そして、平成29年9月に実施された共同利用観測で取得したNB926データで、その研究を発展させている。また、NB926フィルターを観測に使用したいという要望が複数あり、本課題の目的を超えて狭帯域フィルターの需要がある。NB926狭帯域フィルターは今後も様々な研究での利用が期待される。
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