従来の問題点を解決した新しい流体スキーム(DISPH法)、効果的なフィードバックモデル、そして最新の化学進化モデルを導入した銀河形成シミュレーション研究をおこなった。DISPH法を宇宙論的銀河団形成シミュレーションに適用して、従来のスキームの問題点を明らかにし、また、DISPH 法が最新の他のスキームとも同等の結果を得られることを明らかにした。化学進化に関して、恒星進化の研究成果をスムーズに銀河形成に取り込むために、ソフトウェアライブラリCELibを開発して公開した。このライブラリを用いて化学進化モデルが銀河構造に与える影響や、多様な元素の起源天体の研究をおこなった。
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