多様な大質量星に対して多次元のニュートリノ輻射輸送シミュレーションを実行し、中心核(コア)における重力開始から爆発の開始に至るまでの動的進化を調べ、コアの重力収縮度が爆発の成否に本質的であることを示した。特に、爆発後7秒に至るまでの長時間進化を明らかにし、マルチメッセンジャー(重力波、ニュートリノ、電磁波放射)の相関解析を可能にした。特筆すべきは、スーパーカミオカンデによるニュートリノ観測が、重力波の観測可能性を飛躍的に高めることを指摘した点である。光学観測に関しては、天の川銀河の全領域に対して超新星のフォローアップ観測ができるよう、使用すべき望遠鏡の選定・観測戦略を精査した。
|