自然界においても多くのパターンが観察されているが、そのほとんどは温度や濃度が不均一な条件下で形成されている。しかし、これまでの研究は空間的に均一な系でほとんど行われており、その中で発見されたパターン形成は特殊な場合であり、ごく一部であると考えられる。今回,温度勾配下におけるソフトマターのパターン形成ダイナミクスの実験的に調べ、不均一系におけるパターン形成のメカニズム解明や均一系では現れない新規のパターンを発見することを目的として研究を行った.その結果,ゼラチンの対流において異常対流が見られた,温度勾配下における膜の特異的挙動を見つけることに成功した.
|