金属イオンと架橋性配位子からなる結晶を配位高分子、Coordination Polymer (CP)と呼び、ガス吸着材料や触媒等への検討が進んでいる。本研究ではCP結晶の融解、ガラス化、といった相転移の制御と機能制御について検討を行った。研究前半ではどのようなCPが結晶融解を示すかを系統的に調べた。研究後半では安定な液相を有するCPを利用したガラス化によるイオン伝導性の大幅な向上、あるいは液相中への分子ドープによるイオンスイッチ性材料の合成を行い、CP結晶の融解やガラス化現象により実現できる独自の機能設計を示した。
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