研究課題
光触媒と分子認識吸着剤とを組み合わせる斬新な手法によって、従来の光触媒では困難であった選択的かつ効率的な有機物部分酸化反応(化成品合成)を達成した。市販の酸化チタンと層状ケイ酸塩(マガディアイト)を組み合わせることで、市販の酸化チタンと新規層状ケイ酸塩(HUS-7)を組み合わせることで、それぞれ、ベンゼン/フェノール部分酸化、ベンゼン/カテコール部分酸化を行い、目的の部分酸化部を高純度(~100%)かつ大容量(~サブmmolスケール)に回収できることを見出した。
2: おおむね順調に進展している
既存の光触媒、吸着剤の組み合わせで、有機物の選択的かつ効率的な部分酸化を行えることがわかってきた。新たに合成した光触媒、吸着剤を用い、どれだけ選択性と効率を向上させられるかが、今後の課題である。
新たに高性能な光触媒、吸着剤を開発するとともに、メタン/メタノール転換など、新たな有用部分酸化反応にも挑む。
試薬やガラス器具などの消耗品代が予測を下回ったため、物品費に大きな差額が生じた。
より効果的に実験を遂行するために、新たに、反応容器の購入を検討している。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
Clay Science
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