流体から固体または固体から流体へと波動が伝播する連成現象の学理を確立することを目的として、固体表面状態の影響や流体の種類を変えて固液連成界面における波動伝播現象の研究を行った。固体から液体に関しては、波動を円管内の水に入射させて高速ビデオカメラで可視化するとともに、固体表面の濡れ性により管内で生成するキャビテーション気泡の挙動が異なることを発見した。また、液体から固体に関しては、固体壁近傍で水中火花放電により発生した気泡崩壊時の衝撃力を逆解析的に推定し、さらに、ポンプの補修材料として期待される高分子材料について引張力を負荷しながら壊食試験を行い、破壊・損傷のメカニズムについて考察した。
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