光通信で用いられる波長安定化装置への応用を狙い、その高精度化,経済化のキーとなる波長計測デバイスに関する研究を行った。外乱を敏感にとらえるナノメカニカル振動子の“高感度性”とプラズモニック構造の光の“制御性”を複合的に活用し、光波長計測を試みた。SiO2/Au/SiO2からなるサンドイッチ型の両面ホールアレイ構造が、光の吸光制御に有効であることを見出した。また、これを有する光ナノメカニカル振動子を試作した。1550-1562 nmの光に対して、およそ0.92 pmのサブpm分解能での波長計測を達成した。波長安定化装置はもとより、分光技術など光を利用する技術,分野での活用が期待される。
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