本研究では、高飽和磁化を有する鉄基スピンナノクラスターを構成要素とし、ナノ粒子の三次元自己組織化を積極的に利活用したナノ組織制御技術の構築を通して、サブkHzからGHz帯域までの超広帯域にわたり電磁波吸収を可能とするこれまでにない新たなスピンナノクラスターハイブリッド材料の構築を目指した。 化学的手法と物理的手法の組み合わせにより、バルク値に匹敵する高飽和磁化純Feナノ粒子、および、Fe-Co合金ナノ粒子の合成に成功し、独自に構築した共凝集法を用いて、酸化鉄ナノ粒子とのハイブリッド材料の作製に成功した。
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