本研究では,マイクロ波を用いた非破壊計測および医療画像診断及び治療のための,高精度内部画像化法を構築するため,申請者が提唱する画像化法(RPM法)を誘電体場内部画像化に拡張し,従来の合成開口処理を超える精度を実現させた.具体的には,コンクリート内部の金属目標を,波長の1/100程度の再現精度で形状を再現した.またRPM法を生体固有の不均質・分散性媒質に拡張し,がん細胞等の形状を高精度に推定し,更にマイクロ波アブレーション治療における実時間モニタリング法を提案し,既存手法の性能を大きく改善させることを,実際の乳房MRI画像をベースにしたFDTDによる数値電磁界解析データにより検証した.
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